【生産地紹介】Burgenland ブルゲンランド

Burgenlandは、ハンガリーとの国境沿いの、Neusiedlersee(ノイジードラー湖)という大きな湖を中心としたオーストリア南東部のエリアで、
1985年の不凍液混入事件で甘口ワイン市場が壊滅するという逆境を経て、オーストリアワインの品質管理が徹底されるきっかけを作った地域です。
また、GVの原産地とされています。
 
高貴な甘口ワインのひとつであるRuster Ausbruch(ルスター・アウスブルッフ)が造られている、Neusiedlersee西側のRust(ルスト)はコウノトリの住む町で、Rust近くのNeusiedlerseeでは、夏のシーズン、湖上ステージで野外コンサートや野外オペレッタが開催されます。


写真: Neusiedlersee(ノイジードラー湖)の湖上ステージ

このエリアは、Eisenberg(アイゼンベルク)、Leithaberg(ライタベルク)、Rust(ルスト)、Mittelburgenland(ミッテルブヅゲンラント)、Neusiedlersee(ノイジードラーゼー)、Rosalia(ロザリア)といったDACに分けられ、それぞれに特徴がありますが、Burgenland全体の大まかな特徴としては、
暑く大陸性のパノニア気候の影響を受け、ツヴァイゲルトやブラウフレンキッシュからのフルボディーでリッチな赤ワインや、湖や"Zicklacken "(ツィックラッケン)と呼ばれる無数の小さな汽水湖の影響で、貴腐菌(ボトリティス・シネレア)の発生が促され、素晴らしいBeerenauslese(ベーレンアウスレーゼ)やTrockenbeerenauslese(トロッケンベーレンアウスレーゼ)といった貴腐ワインが、造られていることです。
 
作付面積 11.904 ha
主なブドウ品種 
黒ブドウ:Blaufränkisch(ブラウフレンキッシュ)、Zweigelt(ツヴァイゲルト)
白ブドウ:Welschriesling(ヴェルシュリースリング)、Weißburgunder(ヴァイスブルグンダー(Pinot Blanc ピノ・ブラン))、Chardonnay(シャルドネ)

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