それも間違ってはいないのですが、もう少し細分化して、それぞれの食材、お料理にあったお酒を探してみませんか。
1.色を合わせる
「食材とお酒の『色』を合わせる」という考え方があります。
同じお肉でも、鶏や豚など白いお肉には白、牛や鹿など赤いお肉には赤、といった感じです。
オーストリアでは、お肉をよく食べます。
有名なものですと、Wiener Schnitzel(ウィンナー・シュニッツェル)ですね(写真左)。
仔牛を使ったものと、豚肉を使ったものがありますが、現地では、これに白ワインを合わせます。
また、Backhändel(バックヘンデル)というフライドチキン写真右)。これにも白ワインです。
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0707/3444/6874/files/Gerichte_Schnizel_480x480.jpg?v=1675879232)
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0707/3444/6874/files/Gerichte_Backhaendel_480x480.jpg?v=1675879303)
ということは、日本では、とんかつや鶏の竜田揚げに、白ワインが合いそうではありませんか?
同様に、赤ワインと魚を合わせることもできます。
例えば、秋刀魚の塩焼きと、赤ワイン、など。
2.香りを合わせる
味覚と嗅覚は密接な関係にあります。
ワインには、果実やハーブ、ナッツ、スパイス、土、スモークなど、様々な香りがあります。
料理に使われている食材と同じ香りのワインを合わせると、馴染みやすいです。
例えば、ハーブ入りチーズと、ハーブ香のあるワイン、など。
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0707/3444/6874/files/002_480x480.jpg?v=1675879374)
3.特徴の似た味を合わせる
前述の「香りを合わせる」と同じ考え方で、風味を合わせる方法です。
例えば、
大根の漬物と、酸を感じる白ワイン
エスニック料理と、スパイスを感じる赤ワイン
出汁のきいたおでんと、エレガントで柔らかい味わいの赤ワイン
塩揚げせんべいと、ミネラルを感じるスッキリした白ワイン
ブリの照り焼き(大根おろしを添えて)と、長熟タイプのしっかりした赤ワイン
など
![](https://cdn.shopify.com/s/files/1/0707/3444/6874/files/6f23dee3ae79a2497343a5bdb9d327ec_480x480.jpg?v=1675879430)
4.対照的であるものを合わせる
これまでと言っていることが正反対なのですが、
例えば、さっぱりしたクリームチーズと、甘口のワイン、など
5.調味料の役割を与える
ワインが、レモンやソースの役割を果たすこともできます。
例えば、
唐揚げと、柑橘の香りがする白ワイン
白身魚のお刺身(塩を添えて)と、やや酸のある白ワイン
うなぎの白焼きと、長熟タイプのエレガントな赤ワイン
6.生産地域を合わせる
ワインしかり、日本酒しかり、その土地の食事にあったお酒が造られています。
その地域のお酒は、その地域の食事と合わせるのが一番間違いないです。
…が、それだけでは面白くない!
その枠を超えてみましょう。
私は、オーストリアワインと和食の相性がいいことに気づき、国境を超えたマリアージュを楽しむようになりました。
ワインを飲みながら、「○○を食べたいな」と考えたり、
お食事をいただきながら、「あー、こんなワインが飲みたいな」と思ったりするようになり、
それが予想通り、ときには想像を超えるものだったときの、ものすごい喜びと感動がクセになってしまいました。
美味しいワイン、美味しいお食事を、より美味しく、ワクワクしながら楽しんでみませんか。